嗚呼

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不意に聞こえた断末魔 蝉みたいな声で泣く びくり震えていつものように 足元の枯れ葉を睨む 嗚呼、これは 命を踏む音なのだ。 叫び声は一瞬だ 案外脆いのかもしれない ありきたりな呪文をとなえて 一瞬の美しさを手に入れて 嗚呼、これは ただの道化なのだ。
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