赤ずきん 2

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この状態から脱却しようと思ったことがあったような気がするけど、靄がかかった記憶が思い出すことを拒絶する。 もう、どうでもいい。 どうでもいい。 どうでもいい。 ふと、たつ未の笑顔を最後に見たのはいつだろうかと思った。 まるで遠い昔のことのように、さっぱり思い出せなかった。 イライラしたので、またたつ未を殴った。 オレの心も、傷ついたたつ未も、どこにも行かなかった。 もうどこにも行けない。
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