ヘンゼルとグレーテル 2

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「・・・急に仲良くなるのはナゾいから外では今まで通りってことか。」 「そうだ。」 よくわかったな、と自分は頭に手を伸ばした。 弟はくすぐったそうにそれを許容した。 心なしか弟の顔が少し赤い。 自分たちにとって、双子の兄弟であるお互いが特別だった。 恋愛感情なんかでは断じてない。 もっと崇高で貴い何かが二人の間にはあるはずだ。 自分はそう信じてきた。 その繋がりを再び取り戻す。 「くれよ。」 弟が言い終わる前にくわえさせ、火をつけてやる。 育は満足そうに紫煙をくゆらせ目を閉じた。
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