3ぺーじ

4/5
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
数年後、熱血少年少女集まれ!って番組が流行った 幼稚園から高校生ぐらいまでの子を対象に、いま夢中な事を応援するといった内容だった 野球少年がプロとキャッチボールをするなど微笑ましい内容で、俺も毎週録画していた そんなある日、我が社に協力して欲しいとテレビ局から依頼があった 言い忘れたが、一応この会社の二番手の跡取りだ兄はめんどくさそうな顔をしていたけど、俺は喜んで引き受けた! 勿論、会社のアピールもあるが俺は大の子供好きだ! 順調に話しは進み企画書に目を通す 「武将が使った湯のみでお茶が飲みたい…ねぇ…」 「なかなか個性的なお子さんでしてね!面白い企画になりそうなんですよ!」 「簡単にいえば、レプリカを作ればいいんですね?」 「はい!副社長が出てくれるなんて番組も大盛り上がりですよ!」 こちらもある程度資料を用意し本番当日を迎える番組の流れは、まず依頼者が史料館などへ行き歴史を学ぶ それから我が社へ子供自らアポを取り、依頼するこんな感じだ 「今回のお子さんのプロフィールです、愛ちゃんは施設で暮らしているので、お母さんやお父さんといったキーワードは無しでお願いしますね!」 少しばかり気が弱そうな担当者は苦笑しながらそう告げた 「わかりました。今回の器などの制作費は我が社で持ちますので」 「ありがとうございます!」 頭が千切れるんじゃないか?ってくらい頭を下げられた
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!