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彼女がなんで武将に憧れてるか
そこを深く気にしないまま俺は楽しく彼女とレプリカを作った
実際、茶会で使われていたであろうから多少の古さやその当時の焼き方をできる限り再現した
円を少し歪ませたり、ところどころ欠けさせたりなんといっても愛された感がでなければいけない
暫く品が出来てから茶の間に飾ったりディスクに飾ったりした
たまにお湯を入れてみたりして
一人茶会ごっこなんかしたり
人が使うから人が欲しがる物になるのは俺の理論だ
ありったけに大事にした器を古臭そうな木箱に入れてやる
明日愛ちゃんが引き取りにやってくる
(喜んでくれたらいいな)
なんて想いながら
社の電気を消した
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