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ーーーーーー ーーーー ーー… 「暑ぅ~い!なんで夏休みまで学校に来なくちゃならないのよー!」 夏休み中盤。 恭平が学校に数学の宿題を忘れたってゆーから一緒に取りに来た。 「そー言わずに…アイス奢るって言葉に釣られて着いてきたの誰だよ」 「うっ…だって冷房入ってると思ったんだもん!」 冷房の入っていない教室はイヤに暑くて、教室の隅に置いてあったうちわでひとり仰ぎ始めた。 「ユイズルい!俺にも仰いで!」 「やーだよ!自業自得!」 ニシシ!と笑いながらあたしは自分の制服の胸の部分を摘み、中に風を送る。
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