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「まぁ、ご家族間でのトラブルですしねぇ」
雪の母親の方を振り返り、その存在をアピールする
その時、雪の母親の姿が雪の瞳に写った瞬間、ギッと雪のベッドが鈍い音を鳴らした
カズミ「山・・・雪?」
山城と名字で呼びそうになり、言葉を飲み込み言い直し雪を見ると、先ほどまでの表情が硬く青く変わっている
雪の肩にゆっくりゆっくり手を伸ばし触れた時、雪が首を横に振った
声に出せない
名前を呼べない
行かないで
ここにいて
一人にしないで
まるで、そう言っているかのよう・・
そう感じ取り、軽くポンポンと撫でるように叩くと、再び刑事と母親の方に振り返った
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