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カズミ「家族間のトラブルでしょうが、その被害は俺にも及んでいます。事実、警察への被害届けは出してます」
凛とした一美の声が響くと、それまで震え怯えていた雪が少しだけ顔をあげた
「あぁ!あなたが、霧島麗華さんの息子さんですか!」
カズミ「ですが?」
「いやはや、まさかこんな田舎で、あんた大女優に会うとは思ってなかったので驚きましたよ。ぇと、ではあなたが彼女・・山城雪さんの?」
カズミ「婚約者みたいなものです」
「みたい?」
カズミ「えぇ。プロポーズの返事を聞く前に連れ去られたので」
刑事と一美の飛び交う会話に、雪の母親は驚き、雪自身も驚いた
婚約者って?
プロポーズって?
だって、一美とは
ただの社長と社員の仲である
それ以上でも、それ以下でもない
今は・・
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