566人が本棚に入れています
本棚に追加
「雪っ!」
ユキ「ぉ・・かぁさん・・」
すり抜けた母親に、刑事達が小さく『ぁっ』と声を出し、一美がその前に立ちはだかった
「お父さんは悪くないの!お父さんは、本当は優しい人なのっ。お願い!会ってあげて!ただの事故なのに、捕まるなんてお父さん可哀想だわっ。だから雪から」
一言・・言って
ただの親子喧嘩です
私が、階段を踏み外しました
お父さんは、それを助けようと手を伸ばしただけだと・・
それを聞いていた一美が、額に青筋をたて、刑事達が呆れ、雪は・・瞳を大きく見開き揺らした
ユキ「な・・・に・言ってるの?」
声が震え言葉がうまく出てこない
何を言っているのだろう
優しい?
悪くない?
ただの事故?
どうしてそう言えるのだろう
落とされ怪我を負った娘に、一言の心配の言葉もなく、あの人は悪くないと言い擁護できるのだろう
この母親だって、DVの被害者であるはずなのに・・・
・
最初のコメントを投稿しよう!