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「お願い!お父さんを助けてあげて!」
この一言にプツンと一美がキレ、雪は俯き震え出した
カズミ「ふざけるなっ!雪の気持ちを考えた事あるのかっ!愛されもせず痛みと苦しみだけを与えられ続け、それでも強く生きてきた雪を更に傷付けて何を言ってるんだ!あんたが今やるべき事は、あいつの擁護じゃなく娘に対する謝罪と心配をする事だろう!なんで、雪を庇えない?雪を守れない!?あんたは母親だろう!?違うのか!!」
拳をつくり震わせる一美の後ろで、雪がスンと鼻をすする
「だって!!・・・・お父さんいなくなったら、私はどうすればいいの!?お父さんいなくなったら、どう生きていけばいいの!?」
カズミ「は?」
「元はといえば、私が男の子を産まなかったのが悪いの!男の子だったら主人もこんな事しなかった!私が悪いのよっ」
わぁぁっ・・と泣き出す母親がうずくまった
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