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ユキ「殺せば良かったんじゃないっ!お腹の中にいる時にっ、自我が目覚める前にっ、私が産まれた時に、首を締めてでも殺してくれたら・・・・殺されていれば、私はこんな思いしなかったのにっ!!」
瞳を潤ませ睨むように母親を見る
手に力を入れ布団を強く握りたくても、右手は動かない
左手は、かろうじて動くものの余り力が入らない
自分の思うように動かない体に苛立ちながら、更に続けた
ユキ「何で殺さなかったの!私の人生、死んでるのと同じだったっ!私には、生きていると言う自由さえなかったっっ!お母さんが殺してくれていたら、こんな思いしなかった!お母さんとあの人の子供に産まれてこなければ、こんな人生送らずにすんだ!子供は親を選んで産まれてこれないのよっ!何で、私はあんた達の子供なのよぉぉっっっ」
ボロボロと溢れる涙が頬を伝い落ちる
雪の悲痛な叫びに、母親も言葉を失うように口をつむいだ
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