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「アユセンセー、こんなトコに居たのかよ」
「ん?なぁんだカイか」
「なんだって何だよ……」
保健室の中に、ブカブカの服を着た時雨、遥と柳原が居た。俺が中に入ろうとすると、急に突き飛ばされ床に伏せる形になった。
「凪!無事か?怪我は……!」
俺は時雨に駆け寄った隈河に突き飛ばされたようだ。頭を押さえながらゆっくりと体を起こした。
「優也ぁ~お前は眼中に無いらしいな」
「笑いながら言うなよ!」
相変わらず憎たらしい口の聞き方をする男だ。
「……ん……凪、なんだその紙」
「なんか見付けちゃった!なんだろね、この絵……」
時雨が俺達に見せてくれた紙には、人間の形をしており、縦に半身だけを黒く塗りつぶされた絵が描かれてあった。
紙の隅に、名前らしいものが書かれているらしく、隈河が眼鏡を正してからそれを声に出した。
「4年3組…宮本 カナ……?」
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