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私達の前に現れた子供達は、私達を追いかけてくる様子はなかった。
呼吸が酷く荒れたところで、私達は走りを止めた。
「……ハァ……ハァ……ぁれ……?カイは……?」
繋いでいた悠歩の手が、キツく私の手を握る。私も周りを見渡したが、ドコにも見当たらないのだ。
「ま……まさかまだ教室に……!?」
「なんでッ!?私達一緒に居たのに……!!……ドアが閉まった時、まだ中に居たっていうのッ!?」
「……戻ろう、ユウ!!よく分からないことばっかりだけど、アソコに居たら危ないよッ!!」
私達は振り返り、走りだそうとしたその瞬間
立っていられない程の大きな揺れが、再び襲いかかる。
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