誘拐【Ⅰ】

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私は悠歩を優しく包んだ。少しでも落ち着いてくれればと、必至だった。悠歩の涙が私の服を濡らした。 「……良いの?また……私、揉んじゃうよ……?」 「うん……揉めばいいよ……ユウが落ち着いてくれるなら、いくらでもくれてやる」 「……せんせーの……匂い。 ハルカ……あった…かい」 私は悠歩の頭をゆっくりと撫でる。それに応えるように、悠歩は私を抱き返した。  
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