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「すみませんが僕は、間違えてここに来ちゃたんです。
だから執事てのも僕にはなにがなんやらわからないんです。
ですからこの話はなかったことにしてくれませんか?」
よしっ言えた。これでここからようやく開放される。
少々悪い気もするが、こうなったのも長女のせいだし気にやむことはない。
そうだこれでいい。
と、若干自分の心にドヤ顔を向けながら3人の顔をうかがう。
思ったとうり3人とも信じられないといったような顔ぶれだった。
これでここともおさらばー、となるはずなのだがなぜか長女がくすくすと笑い始めた。
なんだ何がおきた。
「ふふふっ、真くんって面白い冗談を言うのね」
そうかそうきたかこのやろう。
なんでそんなに自分に都合のいい話になるんですか!もうどうしようもないよこの子!
「なんだそうなのかー」とチビもあっさりと納得した。
あ、チビっていってるのは内緒にしといて。
「いやいやそういうことじゃなくてですね」
「でも真くん。あんまりそんなこと言っちゃだめよ?誰かさんが本気にしちゃうから」
むしろ本気になってくれ!
意味を理解してくれ!
そして頼むから俺の話を聞いてくれぇぇぇぇぇぇ!!
という心の叫びが届くわけもなく、話は俺を残してちゃくちゃくと進んでいったので
あった。
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