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「これ以上話すことはないわ」と二人は分かれ、俺は知らぬ間に部屋の前まできていた。
部屋に入り、ドアにもたれかかる。
いままで溜まっていたものをはきだすように長いため息をつく。
「さて・・・オールディン、これからどうする・・・？」
空に問う。
「決まっていル。ここかラ出ていく。ただそレだけだ」
「んーいやでもさ、このままほっとくって訳にもいかないし・・・」
「何を言っていル。元々お前はここニ来るはずではナかった。
そして私のチカラを取りもどすという”契約”ヲしたはずだ」
「はぁまたそれか・・・まぁそうなんだけど、ていうか俺はお前がなんで力を失ったのかまだ聞いてないんだけど」
「お前が知ル必要はなイ。ところで、あの小僧のことダが・・・」
「小僧？ああ向井 徹だっけ？」
「そウだ。あいつ、あいツからは僅かだがチカラの匂いがした」
「と、言うことは・・・」
「ターゲットだ」
「りょーかーい」
「あいつヲ取りこむことができレば、この場に残ることヲ許そう」
「はいはいそうですか」
そう言って俺は寝所についた。
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