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「おぉ帰った帰った。それじゃあもう暗いし今日はここで野宿だな。明日から出発しようじぇ」
ミョウインはそうだな、と言って俺と一緒に木に登り、俺のお腹に乗って丸くなった。
俺はこの時初めてずっと頭に乗っていたミョウインの姿を見た。
その姿は小さく白くてキツネみたいな可愛い動物だった。
「ミョウインの姿初めて見たけどお前めっちゃカワウィィィィな」
と言って俺はミョウインを抱きしめた。
「く、苦しい。離せ、離せ、離せぇぇぇぇえええ」
「ば、ばか暴れんな。木から落ちんだろ。それとこっちのほうが暖かいだろ。今日は少し寒いし」
そう言った。
ミョウインはずっと暴れていたがすこし時間が経つと諦めたのかおとなしくなった。
「あのさぁ、ミョウインに聞きたいことがあるんだけど」
なんだ?言ってみろ、と言って俺に聞いてきた。
「ずっと前から気になってたんだけどミョウインって……………………………グーーーー」
「なんだ?早く話せって寝てるぅぅぅぅぅ!!早いだろ。早すぎだろ。つつぎが気になるだろぉ!!……まぁいいか、疲れてるからしょうがない。今日は許してやる」
そう言うとミョウインも目をつぶり眠りについたのだった。
次の日
俺は太陽の光りで目が覚めた。
「ふはぁぁ。おはようミョウインっていねぇ!どこ行った?」
「ここにいるぞ」
と言って俺の頭の上から声が聞こえた。
なんだいたのか、そう言って俺は木から降りた。
昨日は暗くて見えなかったが今は明るいのでまわりがどんなところなのかがわかった。
俺は町のすぐ近くにいたのだ。
「なんだよ、町はすぐ近くじゃん。腹減ったし町に行こうじぇ!」
そう言って俺は町にむかったのだった。
町に着くとそこは結構大きな町だった。
結構人いるし、ってみんな髪の毛白いぃぃぃぃぃぃ!!つうかなんだアレ?トカゲ?イノシシ?完璧人間じゃねぇぇぇぇぇえええ。俺目立ってるし、みんな見てるし。いや待てよ。ミョウインが乗ってるから髪は見えてない。ということはミョウインが目立ってるのかぁぁぁぁぁぁぁぁああああ。俺より目立ちやがっとぅえぇぇぇぇえええ。まぁいい。俺はものすんっっごくやさしいからぁ今日は譲ってやるじぇ!
そう思っているとミョウインが、
「何笑ってるんだ?気持ち悪いぞ」
と言ってきたが俺は気にしなかった。
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