もう一人の目覚め……

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「あ、ゴ、ゴメンなさい。い、今すぐどきます」 そう言うと俺は急いでどいた。 それにしても可愛いな。話しかけたいけどダメだ。は、恥ずかしい。俺は女の子が苦手だった。女の子の前に立つと恥ずかしさのあまり緊張して何も喋れなくなるのだ。 女の子の姿は、髪はショートで目は深緑色で顔はスポーツ万能ですというような感じのボーイッシュでとても可愛い女の子だった。 「どれにしようかしら。まだパートナーがいないから先にそっちのほうを探そうかな」 そう一人で呟いているのが聞こえ俺は意を決して女の子に話しかけることにした。 「あ、あ、あのう、お、俺もパ、パートナーいないので、よ、よかったらパートナーになってください」 は、恥ずかしい。声も裏返ったし最悪だ。これはさすがにダメだろうな。 「さっきの邪魔だった人ね。嫌よ」 やっぱりか。俺は女の子の前でいつもちゃんと言わないといけない時に失敗するんだよな。はぁ。話しかけなきゃよかった。 「でもあなたの強さを見てからよ。私が見て強かったらパートナーになってあげる。ちょうど私もパートナーがいなかったからね」 「ホ、ホントに?ホントに俺でいいの?」 「まだ決めたわけじゃないわよ。強かったらパートナーにしてあげる」 よっしゃぁぁぁぁぁぁあああ。やったやったやったじぇぇぇ。 「それと私の名前はラシャラ。ラシャラ=イシュトバーンよ。あなたの名前は?」 「俺は藤村亮介。りょうすけって呼んで」 「わかったわ。じゃありょうすけ今からあなたの強さを確かめるために私についてきてもらうわ。私についてきて」 俺はラシャラの後ろについていった。 歩いている途中にミョウインが俺に話しかけてきた。 「おい、ホントに大丈夫なのか?俺の目が正しければアイツホントに強いぞ。魔力も高いがあの筋肉のつき方は無駄がない。あれは魔法剣士ってとこだな。女だからってナメるなよ」 「大丈夫だって。ミョウインも俺の強さがわかるだろ?」 「いやわからん。なぜかオマエだけはわからんのだ」 「ふ~ん。でも大丈夫だからおとなしく見てろって」 ミョウインと話しているとラシャラが止まりこちらに振り返った。 「ここであなたの力を見せてもらうわ」 そう言われて俺はまわりを見た。 俺達がいるところは町から結構離れた森が開けた場所だった。 「ここなら本気で闘えるわね。装備はそれでいいの?」image=423891737.jpg
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