もう一人の目覚め……

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「お、俺このふ、服しかない。だからこれでだ、大丈夫」 やっぱり可愛い女の子の前だから緊張してうまく喋れないなぁ。 「わかったわ。じゃあ武器をだして。それとその頭に乗ってるペットを降ろしてよ」 「オレはペットじゃねぇよ」 「え?喋れるの?それに可愛いし。まぁそんなことより早く降ろして武器持って」 「ははは。まぁいいじゃん。早く降りて観戦してろ」 俺が頭から降ろしながらミョウインに言うとラシャラが驚いた顔で見ていた。 「あ、あなたその黒い髪と目、悪魔だったのね」 「悪魔?なにそれ?」 「まぁいいわ。それより武器は?まさか素手でくるんじゃないでしょうね?」 「まぁ俺の武器はこの本だけど今は使わない。俺は素手で行く」 「ナメるのも大概にしてくれる?あまりナメてると死ぬわよ」 そう言ってバスターソードを構えた。 「なら試してみろよ。俺が弱いかどうか」俺は本気の目になった。 「それじゃあ行くわよ」 そう言うとラシャラが突っ込んできた。 は、早っ!ラシャラは右、左、縦と剣で攻撃してきた。しかし俺には当たらなかった。紙一重ですべて避けていたのだ。 ラシャラが剣を横に振りそれを避けるとやっとスキができたので俺はラシャラにむけて殴りかかり顔の前で寸止めした。 「なかなかやるわね。ならこっちも本気でいくわ」 さらに剣のスピードがあがり猛攻を受けるが俺はギリギリですべて避けた。 斬りかかりながらラシャラがなにか呪文のようなことを言っているのに気がついた。 「ブツブツ…よし。これならどう?『ヴァルフレア』」 斬りかかるのをやめて右手を出して叫んだ。 すると右手から大きな火の玉が数個すごい速さでむかってきた。 アレはやべぇ!!しゃあねぇ。少しスピードをあげるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ。 最初に右からきたのを避け左と避けた。 ア、アレ?あとはどこ行った?左右にない。まさか上? 上を見るととても大きな火の玉があった。 本気でやべぇ。ギリギリ避けれるか?。 俺は自分が持っている本気のスピードでなんとか避けた。 ドコォォォォォォォォォォォ さっきまでいたところが大きな穴を開けて爆発した。 「な、なんだアレは。マジやべぇ。あんなの当たったらマジで死ぬ」 シューン、グサッ、 後ろから凍りの刃の一本が俺の左肩に突き刺さった。image=423891803.jpg
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