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「ホ、ホントにごめん。今準備するからちょっと待って」
そう言うと俺は急いで起きミョウインを起こして服を着てドアを開けた。
「レディーを待たすなんてどういうつもりかしら」
「ご、ごめんなさい。寝坊しました。ゆ、許してください」
俺は恥ずかしがりながら頭を下げて謝った。するとミョウインが、
「いいじゃねぇか。こんだけ謝ってるんだから許してやれよ」
「まぁミョウインがそう言うなら許してあげる。でも次はないからね」
「あ、ありがとうございます。以後気をつけます」
「わかれば良し。じゃあ今から武器を買いに行くわよ」
そう言うとラシャラは歩きだしたので俺もラシャラのあとを追った。
歩いている途中俺はミョウインに話しかけた。
「なんで起きてないんだよ。明日は起こしてって言ったじゃん」
「わるいわるい。オレも爆睡してたから起きれなかった。でもまぁいいじゃねぇかオレのおかげで許してもらったんだから」
それとこれとは話しが別だろ、などを話しているとラシャラがここよ、と言って止まった。
そこには剣の形をモチーフにした看板が店の前に飾ってあった。
店の中に入るとそこはソードやハンマーなどの武器がずらりと並べられていた。
ラシャラは店の前に入って行くとカウンターにいるタンクトップのおじさんに話しかけた。
「バルブさん、こんにちは。」
「あら、ラシャラちゃんじゃない。こんな真昼間から何しにきたの?」
な、なんじゃコイツは?オカマか?オカマなのか?
「今日はコイツの武器を買いに来たんです。ホントは朝に来る予定だったんですけどコイツが寝坊して」
「そうだったの。自己紹介がまだだったわね。私はバルブ=ユウティス。バルちゃんって呼んでね。ここの店をしてるオーナーよ」
バルブさんの姿はまぁタンクトップで筋肉マッチョで髪は短髪、顔は正直キモい。全体的に言うとオカマのキモいおっさんだ。
「お、俺は藤村亮介です。今日はよろしくお願いします」
「あなた、かっわいいわね。私大好きになっちゃう~ん」
バルブさんは顔を近づけながら言ってきた。
か、顔を近づけないでくれぇ。や、やめてくれ。は、吐き気が。
「そんなことよりりょうすけの身体にあった武器を探してるんだけど」
「あぁそうだったそうだった。私としたことが忘れてたわ」
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