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あっぶねぇ。マジで吐くところだったじぇ。
「りょうすけちゃんはなんの武器が欲しいの?なんでも言って?」
「俺は殴りあって闘うタイプなのでナックルダスターはないですか?」
ナックルダスターは自分の拳につけて打撃力をあげるための武器だ。
「ナックルダスターを使うなんてあなたよっぽど武術に自信があるのね。わかったわ。でも武器を用意する代わりに私に一回だけ殴りかかってきて。あなたの力を試すわ」
「え?む、無理ですよ。俺には殴れません。」
そう言うとラシャラが、
「大丈夫、バルブさんはギルドで名前が上がってくるほど強いのよ」
「そ、だからおもいっきり殴りにきていいわよん」
「わかりました。そこまで言うなら殴らせていただきますね」
そう言うと俺は構えた。
集中しろ俺。ここで『ガルナ』を使えるか試すんだ。俺は足に集中した。
「では、いきます」
そう言った瞬間、俺は自分とバルブさんの距離を一瞬で縮め顔を殴ろうとしたがバルブさんはぎりぎりのところで避け顔をかすめた。
『ガルナ』が使えた。
「あなたすごいわ。私が一瞬だけあなたのことが見えなかった。どこで武術を習ったの?」
「ときどきじいちゃんが俺に稽古をつけてくれてくれてたんです」
じいちゃんは武術の達人と呼ばれていた格闘家だったのだ。
「あなたいい師匠に巡り会ったのね。今見れば筋肉にも無駄がない。わかったわ。あなたに合ったナックルダスターを作ってきてあげる」
「ホ、ホントですか?ありがとうございます」
「別にいいわよん。明後日までには作ってあげるから今日は手や腕のサイズを計るわね」
そう言うとバルブさんは俺の手や腕を計り始めた。
計り終えると、
「他には何かない?ここは防具もあるわよ」
そうバルブさんが言うとラシャラが、
「次は私よ、今日は防具を新しく作ってもらいにきたの」
「どんなのにしたいの?」
「動きやすくて丈夫なのでオシャレなやつがいいな」
「確かラシャラちゃんは剣も使って魔法も使いのよね。わかったわ。じゃあラシャラちゃん今からスリーサイズを計るわね」
な、な、なにぃぃぃぃぃぃぃ?ラシャラのス、ス、スリーサイズだとぉぉぉぉぉぉ。
「わかったわ」
そう言うとラシャラは上着を脱ごうとした。
「ま、待ってラシャラ。あ、あっちで計って」
「あ、そうだったわね。りょうすけのこと忘れてたわ」
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