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「うふ、りょうすけちゃん可愛い。じゃああっちで計りましょう」
そう言うとバルブさんとラシャラはカウンターの奥に入って行った。
よかったぁむこう行ったか。いやちょっと聞きたかったなぁ。いやいやダメだダメだ。
そんなことを思っているとカウンターの奥から大きな声が聞こえてきた。
「あらやだ。ラシャラちゃんのっておっきいわね」
「や、そうですか?」
「そうよ。でるとこはでて、細いとこは細い。完璧なスタイルね。憧れちゃうわ」
「またまたぁ冗談でもうれしいです。ありがとうございます」
「冗談じゃないわよ。ホントにすごいわよ」
あの~丸聞こえなんですけど。絶対にわざと大きな声で言ってるよ。それにしてもラシャラはスタイル抜群なんだなぁ。ボンキュボンみたいな。いやいやダメだダメだ。
「バルブさん聞こえてますよ。もっと静かに喋ってください」
「あらやだ。聞こえてたの?もうりょうすけちゃんってエッチなんだから」
俺は顔が赤くなった。
少し時間が経ち、はい終わり、と言う声が聞こえラシャラは服を着てカウンターの奥から出て来た。
「私の用事も終わったし今日はもう宿に帰りましょう。もう月が出てるしね」
集中して武器や防具を見ていたので時間のことを忘れていた。
「そ、そうだね。や、宿に帰ろうか」
俺とラシャラはバルブさんにありがとう、と言って店をあとにした。
宿に着くと俺はまず風呂に入り汗を流した。
よし今日は早く寝るか。
俺はすぐにベットに入り眠ることにしたがミョウインがいないのに気がついた。
さっきまでいたのになぁ。どこ行ったんだろ。ちょっと探すか。
ミョウインを探すために部屋の中を探したがいなかった。
俺は部屋を出て外に出り辺りを見渡した。
するとミョウインが路地にあるベンチに座っているのに気づき俺はミョウインの隣に座った。
「何してんだよこんなとこで。何んかあったのか?」
「いや今日は月が綺麗だから月が見たくなったんだ」
今日の月は満月でとても綺麗に輝いていた。
「ホントに綺麗だな。でも少し冷えるし早く部屋に戻ろう」
「あぁわかった。でもあと少しここにいさせてくれ」
そう言うミョウインはなぜか悲しい目をしていた。
俺は何も聞かずその場をあとにし部屋に戻った。
数時間して戻ってきたミョウインに早く毛布に入れよ、と言い
ミョウインは何も言わず俺の毛布に入った。
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