もう一人の目覚め……

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少しして目が覚めまわりを見ると部屋にある木の棒に縛りつけられ身動き一つ出来なかった。 まぁそのあとはずっと説教をうけていた。 やっと解放され自分の部屋に帰ったときもう外は暗くなっていた。 そのあと俺はミョウインに文句を言い風呂に入り寝た。 次の日 俺とラシャラは武器を取りにバルブさんの店に行った。 「バルブさん、コイツの武器を取りに来ました」 「あら、出来てるわよぉ。ちょっと待ってね。取ってくるから」 そう言ってカウンターの奥に入っていきすぐに武器を持ってきた。 「はい、これ。どう?」 バルブさんに渡されて俺は武器を見た。 その武器は左は腕まである長いやつで右は肩まであった。 薄く黒色の鱗で出来ており肩と肘に銀色の角、指先にも鱗がついており黒い爪があり軽くて着けてみても着けてないような感覚だった。 「まず中は黒狐の皮をつけてまわりには黒竜の鱗、爪も黒竜の物よ。その肘と肩についている角はユニコーンの物をつけてるの」 「そうなんですか」 「黒狐の皮は熱いときは涼しく、寒いときは暖かくするし、普通の剣じゃ斬れないし黒竜の鱗は上級の魔法でも壊れないわ。爪の斬れ味も最高の物よ。しかも磨がなくても斬れ味は落ちないの。最後にその肩と肘の角は雷の力が宿っているの。どう?すごいでしょ」 「す、すごすぎです。ありがとうございます。でも俺お金ないんですが」 「タダでいいわよ。それよりこの魔法陣を覚えてね。次からはこれを書いて魔力をこめると魔力陣から出てきて自分の腕に着くし終わったあとはまた魔法陣に魔力をこめたら戻るから。これが装備魔法って言うの。馴れると魔法陣を書かなくてもよくるわ」 「わかりました。ありがとうございます」 俺はバルブさんから武器と魔法陣が書いてある紙を貰った。 「ラシャラちゃんのも出来てるから。それとまたタダでいいからね」 「いつもありがとうございます」 「いいわよ。いつもこっちがお世話になってるんだから」 俺は魔法陣を書いて武器を戻し、ラシャラとお礼を言って店を出たあと武器と防具が合うかどうか確かめるために森にむかった。 森の開けたところに出ると俺は魔法陣を書いて武器を出した。 ラシャラも魔法陣を書いて魔法陣の中に入り魔力をこめると、今着ていた服が防具に変わった。
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