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その防具はとてもオシャレで綺麗だった。大胆にも背中は大きく開いていてセクシーで腕にはアクセサリーがたくさんついていた。
ふと下を見ると一枚の紙が落ちているのに気がついた。
「ラ、ラシャラ下に紙がお、落ちてるぞ」
「あら、ホントね。バルブさんからだわ。ちょっと読んで見ましょう」
ラシャラは下にあった丸太の上に座って読んだ。
「きぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ラシャラは少し読むと叫びながら紙を破ろうとしたが俺がギリギリのところで止めた
「な、なにしてんだよ。や、破ることないだろ。ちゃんとよ、読もうよ」
「わかったわ。でも気持ち悪くなるから気をつけてね」
そう言うとまた読みだした。
「親愛なるラシャラちゃんとりょうすけちゃんへ。私はあなたたちのことが大好」
「ここら辺は飛ばしましょう。たぶん気持ち悪くなるから」
俺はそう言われたが少し読んでみたいと思い読んで見るとラシャラが言った通り気持ちが悪くなった。
「わかった。早く飛ばそう。いやもう破ろう。破り捨てよう」
「ダメよ。あんたが読もうって言ったんじゃない。我慢してよ。このP.S.のところから読みましょう」
「P.S.。ラシャラちゃんの防具はまずダークホースの皮を使いその上には一番硬いとされるアールクリスタルを付けてるの。それからダークエルフの髪を縫い合わせて飾りをつけて見たわ。そして背中を大きく開けてるところが一番のポイントよ。どう?セクシーで可愛いでしょ?それとアクセサリーは火、水、風のアームをつけてるわ。」
「よし、もうわかった破り捨てよう。」
「まだよ。まだ文章が続いてるでしょ。バルブさんのことだからまだ役に立つことが書いてあると思うわ」
そう言うとまた読みだした。
「ダークホースの皮は普通の剣じゃ斬れないし保温性抜群よ。アールクリスタルはとても硬くて魔法も効かないの。それとダークエルフの髪は匂いが良くて冷静にしてくれる匂いなの。そして火、水、風のアームは防御のときは自動で防御してくれるし、攻撃のときはその攻撃を強くしてくれるわ。どう?ホントにすごいでしょ。まぁ私の力があればこんなことは余裕よ。あなたたちのことが大好」
いきなりラシャラは紙を破り捨てると、
「じゃあ私の防具は大丈夫だったからその武器を試してみましょう」
「わ、わかった。じ、じゃあちょっとどいてて」
ラシャラがどくと俺は軽く地面を殴った。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
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