プロローグ

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「ギュワン!!」 見とれるようなドライブ… 「カンッ!!」 相手の予測した反対の方へ行くボール… そして… 審判「11―0。 よって、この試合、3ー0で、海王中(かいおうちゅう)の勝ち!!」 「ありがとうございました。」 ~閉会式後~ 【選手控え室】 「ガンッ」 「なんで、本気を出さなかったんだよ!!」 ある選手が自分のラケットを床に叩きつけた。 「何にキレてんの?」 椅子に座っている選手が、怒っている選手に質問をする。 「さっきの試合にキレてんだよ!!」 「ああ、さっきの試合か~。」 のんびりした口調で入口付近の選手が言った。 「あんなの、本気を出す価値無えよ。」 ロッカーの前に立っていた選手が言った。 「さっさと帰るぞ。」 そして、出口に一番近かった選手が落ち着いた口調で言い出ていった。 「ガン!!」 キレていた選手が、床に落ちていたラケットを蹴る。 「なんで、こうなったんだよ…」 そして、中学最後の大会が終わった。
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