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「聞いてもいいか?」
「何をだ?」
坊主頭の生徒が眼鏡をかけた生徒に聞く。
「今日が菊川校(きくがわ)の部活の勧誘の日ってのは知っている。」
「そうだな。」
「そして、この学校が県でも特に多くの生徒が入学しているのも知っている。」
「それが、どうした?」
「多すぎるわーーーーーー!!」
2人の前にはテーマパークの人混みと勘違いしそうなくらいの生徒の量がいた。
「しょうがないだろ、末弘(すえひろ)?学校が造られてまだ3年しか経っていないんだから。生徒が、少ないから学校側がそこら中から生徒をかき集めてるから。」
末弘と呼ばれた生徒は諦めたように言った。
「たくっ、生徒の勧誘も程々にしろよ。行くぞ佐久間(さくま)。」
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