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「ふー、そっちどんくらい集まった?」 ある部活のブースでは一段落着いたのか一人の生徒が隣の生徒に話しかけていた。 「3人です。」 「こっちは、2人かー。あと3、4人くらいは欲しいかなー。」 「伊場(いば)先輩は、休んでて良いですよ。ここは、私がやりますから。」 伊場と呼ばれた生徒は手に持った入部希望の紙をヒラヒラさせながら申し訳なさそうに言った。 「悪いな。堀(ほり)も適当なところで休んでいいから。」 「分かりました。」 伊場は入部希望の紙を机におき校舎の方へと歩いて行った。 「すんませーん。」 堀「はい?」 「ここ、卓球部の場所ですか?」 「そうですけど…。入部希望者ですか?」 「そうです。」 「じゃあ、ここに名前とクラスを書いてください。」 「えーと、末弘 大吾(すえひろ だいご)っと。お前も書けよ、佐久間。」 「ああ、佐久間 直明(さくま なおあき)っと。」 末弘と佐久間は出された入部希望にそれぞれの名前を書いた。
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