167人が本棚に入れています
本棚に追加
/365ページ
「あれ?そのジャージもしかして1年?」
末弘が堀のジャージを指さしながら尋ねた。
菊川高校のジャージは、学年別に色分けがされており、末弘達は1年なので青色のジャージを着ている。
「そうですよ。私、卓球は昔から見ている方が楽しいから入学してすぐにマネージャーにしてもらったんです。」
「へー、そうなんだ。まあ、これからは仲間なんだしよろしく頼むよ。」
末弘がそう言うと佐久間も「よろしく。」と言った。
「あっ、はい、よろしくお願いします。」
「そんじゃ、また会おうねー。」
末弘と佐久間は堀に入部希望の紙を出して帰って行った。
「すんませーん。ここ、卓球部すか?」
「そうですけど…、入部希望者ですか?」
堀の目の前には明るそうな生徒がいた。
「そう。」
「じゃあ、ここに、名前とクラスを書いてください。」
「えーと…、これでいいっすか?」
「はい、良いですよ。」
「そんじゃ、俺帰るんで。」
「ふー、えーと、日暮 春樹(ひぐらし はるき)っと。ん!?中学は、中国にいたの!?すごいのが来たなー。」
最初のコメントを投稿しよう!