勝負

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「お前…存在消せんのか? 呆れて 物も言えないぞ。」 「ふっふふ… これぞ! 新糸賀流最終奥義… インビジブルジャックアウトさ!」 「無駄に長い。」 「ツッコンでやんなって針川。 どうせ、すぐに忘れる。」 「そうそう。 最終奥義とか 言ってるくせに 姿 消すだけかよ。」 「言ってやんなって。 所詮、こいつは主人公にはなり切れない。 ヤムチャ止まりの 雑魚HEIさ…」 「いやいやいやいや! ヤムチャ舐めんなって! 一回 主人公倒すからね!? ってことは、俺 一回 針川をブチのめしたんかぁ。 中々いい役だな。」 「はぁ? 何言ってんだ? あん時は 腹が減ってたんだよ。」 「何、お前が腹減ってて 力出なかったみたいに言ってんの!? 別にお前が戦ったわけじゃないからねっ!?」 「うっさいなぁ。 何 言ってんの、こいつ?」 「さぁ? ちょっと頭がアレなんじゃない?」 「あぁ~。 そゆことね。」 「ちょっと待って! さっき、キミらケンカしてたよね!? 何、そのチームワーク!? 俺 さっきからサンドバック状態じゃねぇか!」 「ふん! 参加していなかったお前には分からないだろうな。 この俺たちにしか見えない 絆が!」 「うわぁ… 壁を感じるぜ。 もはや俺は話に入る事もできないのか!?」 「そうゆう事だ。」 「何でだよ!?」 いつもの… いや、いつも以上に糸賀で弄んでしまった。 これはMVPだな。 過去最高の 糸賀貶しだったぜ。 略して『イトシ』。 「名前みてぇになってんぢゃねぇか!!」 また読心術か… いい加減 飽きたよ。 イトシ。 「もう、それで 名前が定着してるし!」 バタン 「おまた~」 そうこう イトシをしていると 母さんがやっとお茶を入れて気さくに部屋に入ってきた。 って、ホント長かったな! 母さんがでてから いろんな事ありすぎだろっ! 「さぁ 召し上がれ。」 おぉ。我が親ながら 気が利くぜ。 菓子まで用意して くれているとはな。 『いただきまーす!』 皆、一斉に頬張りつこうと思った… その時だった。 「待て!!」
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