-1-

6/18
前へ
/44ページ
次へ
「終わったぜー、ぉ?ALKじゃんー、教えてくれても良いじゃん!」 「追い出す前に確認しろよ、それよかやっぱお前も好きなんだなー」 「あたりまえじゃん、じゃなきゃ髪形変えないし」 「ぁー、なるほど」 確かに妹はちょっと前までは髪は結わなかったなと思い出した。 「友達もみんなハマってるしね!私も入ってみたいなー」 「ハハハ、絶対無理、ンゴォッ」 事実を述べたまでなのに殴られるとはこれいかに。おかげで歯ブラシがぶっ飛びそうになった。 「ったく、判ってるわよ、一々言うな!」 年頃の女の子の扱いは本当に難しい。 「ったく、黙ってれば可愛いものを、はぁ」 事実容姿だけなら悪くない。ALKに入ってもまぁまぁやっていけそうな気はするんだが。 「ぇ・・・・・・?」 突如俺を攻め立てていた暴力が弱まった。 「馬鹿兄、今なんていった?」 「ん?何か言ったか?」 「バーーーーカ!」 「ブヘシッ」 年頃の女の子の扱いは本当に難しい。おかげさまで生傷が絶えない、本当に。 「私もう行くから!」 いい加減、妹の扱いを覚えたいと思う今日この頃である。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加