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そう、少女の姿は勝谷の頭の中にぼんやりとあった、一番最初に書いた小説のヒロインの姿に見える。性格はこちらの方がきつい気もするが。
「じゃ、その望みを叶えましょうか。あんたの今一番の望みは、モバリスタで上位にいき、ゆうゆう――結城裕樹に勝つこと。そしてあわよくば、書籍化」
勝谷は生唾を飲み込んだ。少女の言葉通りだ。
「そこに直れ!」
少女は床を指差し、勝谷は渋々そこに正座した。
「さ。楽しい授業の始まりよ」
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