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なんだか……気持ちが悪い。
漠然とだけど、あまり良い感じがしない。
雑木林のせいで日陰になっていたが、それとは違う肌寒さを感じる。
全身に、ビリビリと悪寒が走った。
肌が粟立ち、鳥肌が立つ。
暗い……。
到底、昼間とは思えない暗さだ。
まるで、一切光を通さないかのような、暗黒の……闇。
――――――怖い!
私は一気に駆け出した。
なぜか、そこに居てはいけない。そう思ったからだ。
後ろを振り返らずにひたすら走る。
まるで、何かに背中を押されているかのように、私は無心に駆け出していた――――。
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