余命3ヶ月

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ああ…でも、学校に着いたと思えたら、少し楽になったかもしれない。 お腹痛(おなかいた)が幾分か和らいでちょっとホッとしながら俺は門番さんを呼ぶ呼び鈴を鳴らした。 ビー、と音がしてすぐにガチャンと門番さんが出る音がする。 『はい、こちら凰樺学院用務・警備担当東崎です』 「あ、今日東さんなんだぁ~俺でっす!生徒会会計、チャラ男くんこと楠木 真冬くんでぇっす~☆☆」 いつもの口調と意図的にバチンとウィンクをわざとらしくかましモニターに微笑めば先程の堅苦しい挨拶はどうしたと言わんばかりに盛大についた溜め息が機械を通して聞こえた。 『なんだ坊主か…』 「なんだはないでしょお~?ホラ、東さぁん早くあ・け・てぇ?」 『気持ち悪い声出すんじゃねぇよ、この色ボケバカ坊主が』 そんな悪態をつきながらもちょっと待ってろ、と言いおいて門を開けてくれる東さん。 「あんがっと~東さぁん~!あ、あとお迎えもしてほしいんだけどぉ」 『おうよ、俺直々に行ってやるから、ちょっと待っとけ。』 俺が愛想良くお礼を言いながらもそうおねだりすればガチャンと切れる音が響く。  
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