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ミコトが起きた時には既にツカサはテーブルに置き手紙を残し外に出ていた。
「"急に用事が入ったから出掛けてくる。
夜9時頃に帰ってくるが、俺を尋ねて来た奴は入れておいてくれ。"
……大変だな、ツカサさん。」
ミコトはそう呟いて、浴室に向かう。
そして、一通り浴びた時に電話が鳴った。
「はい、九十九ですが…」
『もしもし?俺俺、俺だけどさ…』
「オレオレ詐欺やるなら他を当たって下さい愚か者め…」
『怖っ!!じゃなくて俺…カズヤだよ!!カ・ズ・ヤ!!』
「なんだカズヤか…」
『なんでそんなにガッカリしてるの!?俺が悪いの!?』
「いや、そうじゃないけど…何か用か?」
『おお、何か知んないだけどさ、この辺に何か変な奴が彷徨いてんだってさ。』
「変態は何処にでも現れるものだよ。」
『いや、俺もそう思ったけどどうも違うらしい。
何かそいつ、殺し屋っぽいんだと。』
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