二ノ宮家の人々。

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亜里沙の嫌~な直感をよそに 厚志はサッパリとした声で こう言い放った。 『今日父さんクビになった』 『…く…クビぃ〰〰〰⁉⁉⁉』 亜里沙は驚愕する。 『何で??これからどぅするの⁉』 矢継ぎ早に質問する亜里沙。 『ん~まぁ時代だからなぁ』 『この年齢で再出発するなら あれだ、コンビニくらいかな、 まぁ何とかなるさ』 隣にいる円香も、 夫のそんな様子を微笑ましく 見守っている。 全く、どんだけのんびりな夫婦 だろうかと、 娘の亜里沙だけが心中穏やかで なかったのだった。
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