夏はアブナイッッッ!

4/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
───────彼の名前は藍田壱也くん。 私の初恋。 優しくて、活発で、少し強引な彼が大好きだった。 ……あれ…… 「だった」? 過去形? じゃあ、今は? パッ ふと魁汰君の顔を見た。 ドキン…ドキン… …ウソだ…… ウソだ…… 絶対に違う。 「魅奈?」 ドキン 「…へ?」 魁汰君に名前を呼ばれただけで胸が高鳴る。 「魅奈?どうしたの?」 ───────好き─── ドクンッッッッッ!!!!!! そうだったんだ… 私、魁汰君が好きだったんだ…… 「……はし……橋……板橋!!!!」 「はッハイッ!!!!」 「あのさ、結果は分かってるけど壱也に告白の返事教えてやってくれよ(笑)」 「お、おいッッ!!」 「えっと?壱也君??」 「あのさ、魅奈ちゃん… 結果は分かってるけど俺、ホンキで魅奈ちゃんが好きなんだ……返事聞かせてくれないかな…?」 ヒューッ!!ヒューッ! 「…魅奈…」 「か、魁汰君……」 「壱也君…… ごめんなさいッッッッ!!! 私、好きな人がいるの…」 「えっ?魅奈、それって壱也のコトじゃ…ないの…?」 「有砂……私、ちょっと前まで壱也君が好きなだったんだ…… …ッッでも…今は……」 「魅奈?」 「私、魁汰君が…好きなんだ……」 「…え……魅奈?」 カァッッッッッッッ///// 「………ん…分かった。 俺たちお邪魔みたいだから向こう行くね…」 ────────ザーン🌊 「……魅奈……さっきの…?」 「だ、だから、そうゆうコトだよ…」 「つ、つまり?」 「あぁッ!もう!! だからこうゆうコト!!」 チュッ ザーン🌊 「……これが私の告白の返事……」 「………」 「か、魁汰君?」 「……ごめん……嬉し過ぎて……」 ………もぉ…… 愛しいなぁ…… 「これからは…私を守ってね…?」 「…おう…任せとけ!」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!