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───────彼の名前は藍田壱也くん。
私の初恋。
優しくて、活発で、少し強引な彼が大好きだった。
……あれ……
「だった」?
過去形?
じゃあ、今は?
パッ
ふと魁汰君の顔を見た。
ドキン…ドキン…
…ウソだ……
ウソだ……
絶対に違う。
「魅奈?」
ドキン
「…へ?」
魁汰君に名前を呼ばれただけで胸が高鳴る。
「魅奈?どうしたの?」
───────好き───
ドクンッッッッッ!!!!!!
そうだったんだ…
私、魁汰君が好きだったんだ……
「……はし……橋……板橋!!!!」
「はッハイッ!!!!」
「あのさ、結果は分かってるけど壱也に告白の返事教えてやってくれよ(笑)」
「お、おいッッ!!」
「えっと?壱也君??」
「あのさ、魅奈ちゃん…
結果は分かってるけど俺、ホンキで魅奈ちゃんが好きなんだ……返事聞かせてくれないかな…?」
ヒューッ!!ヒューッ!
「…魅奈…」
「か、魁汰君……」
「壱也君……
ごめんなさいッッッッ!!!
私、好きな人がいるの…」
「えっ?魅奈、それって壱也のコトじゃ…ないの…?」
「有砂……私、ちょっと前まで壱也君が好きなだったんだ……
…ッッでも…今は……」
「魅奈?」
「私、魁汰君が…好きなんだ……」
「…え……魅奈?」
カァッッッッッッッ/////
「………ん…分かった。
俺たちお邪魔みたいだから向こう行くね…」
────────ザーン🌊
「……魅奈……さっきの…?」
「だ、だから、そうゆうコトだよ…」
「つ、つまり?」
「あぁッ!もう!!
だからこうゆうコト!!」
チュッ
ザーン🌊
「……これが私の告白の返事……」
「………」
「か、魁汰君?」
「……ごめん……嬉し過ぎて……」
………もぉ……
愛しいなぁ……
「これからは…私を守ってね…?」
「…おう…任せとけ!」
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