出逢い

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「おはよう!奈魅!」 「あっ!おはよ!有紗」 私の名前は板橋奈魅(いたはしなみ)。花の15歳。私は至って普通の高校生。成績普通 スポーツ普通 何をやらしても普通な女の子。 こっちは親友の有紗。 幼稚園の時からの幼なじみ。 私の方が可愛いハズなのにいっちょまえに彼氏がいるらしい… なんかズルい… 私は生まれてこのかた15年彼氏など出来た事が無い。 まぁいつかは欲しいとは思ってるケド… 今はそんなことより友達の方が大事だ。 彼氏なんて居なくても、 友達さえ居ればそれでいい。 そう思っていた。 あの日まで… ─────「ただいま…」 「おかえり♪奈魅ちゃん♪」 「どうしたの?お母さんえらくごきげんだね?」 「聞いて!奈魅ちゃん!あのね…」 「あれ?おかえり♪奈魅」 「…………!?誰?」 「久しぶり♪魁汰だヨ」 「ん?かいた?か…かい…あぁぁぁ!魁汰ってあの魁汰君!わぁ…久しぶり!」 魁汰君は私の2コ歳上の男の子。昔、よく遊んでもらってたお兄ちゃん。 でも、魁汰君のお父さんとかお母さんは見たことがないんだよな… 「で?今日はどうしたの?」 「いや、あのね、俺… 今日からここに住むから♪」 「へぇ、そう…なん………ぅえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ま、そうゆうことだから♪よろしくね♪」 「は、はぁ…」 そりゃ魁汰君と一緒に暮らせるのは嬉しいケド… なんかビックリしたよなぁ… 「あっ!奈魅ちゃん!あのね魁汰君お父さんの部屋に住むんだけど、荷物の整理とかしなくちゃだから、しばらく魁汰君、 奈魅ちゃんの部屋で一緒に居てね♪」 「え!?なんで?なんで私の部屋!?」 「だって魁汰君が奈魅ちゃんの部屋がいいってゆうから…」 (……え!?) 「だって奈魅と親交深めたいじゃん♪」 「は、はぁ……」 (まぁいっか…なんてったって魁汰君カッコいいし…) そうして私と魁汰君の生活が始まった… でもこの決断があんな事になるなんて…
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