1章

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「かなりの凄腕と聞きますけど?」 ニコニコしながら興味を示すこの女顔の男は一番隊隊長沖田総司。新撰組でも1.2を争う剣豪だ。 「沖田隊長。殺りあいたいって顔にでてますよ?」 少し苦笑しながら沖田に目をやる。 「でてますか?でも季羅に言われたくないですよ~。」 季羅と呼ばれる男は新撰組の一番隊隊長補佐役として入っている男である。 容姿は中性的な顔で優しそうだが、怒ると恐いらしい。女中にも人気で沖田や土方に引けを取らない。 「ったく、おめぇーらは。季羅も総司が暴走しないようにちゃんと見てろよ」 土方は呆れ顔でいった。 「酷いですよ!土方さん」 「沖田隊長!仕事いきますよ」 季羅は沖田を無理やり引っ張り、失礼しましたと頭を下げ退室していった。
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