4章

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「治療は終わりました。」一つの部屋から医者がでてきた。 『それでっ女将さんは助かったんですか?』 「…今夜が峠です」 『そう…ですか。ありがとうごさいます』 「紗羅、大丈夫か?お前は園屋に戻って休め。オレが調べといてやるから」 紗羅の頭の上に手をポンっとおき笑いかけた。 『…以蔵っあり…とぅ…』 「なぁに、おやすいご用だ。」 そして紗羅は一度女将さんがいる部屋へと行った。 『女将さん…あんまり長く寝てると、怒るからね… 園屋ほったらかしちゃうとみんなが怒っちゃうよ? 女将さんがいなくなったら…みんな悲しんじゃうんだからっ! 早く戻ってきてよねっ…私との約束破ったら許さないんだから! もぅ…心配なんてかけたりっ…しないからっ また来るね…』
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