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「治療は終わりました。」一つの部屋から医者がでてきた。
『それでっ女将さんは助かったんですか?』
「…今夜が峠です」
『そう…ですか。ありがとうごさいます』
「紗羅、大丈夫か?お前は園屋に戻って休め。オレが調べといてやるから」
紗羅の頭の上に手をポンっとおき笑いかけた。
『…以蔵っあり…とぅ…』
「なぁに、おやすいご用だ。」
そして紗羅は一度女将さんがいる部屋へと行った。
『女将さん…あんまり長く寝てると、怒るからね…
園屋ほったらかしちゃうとみんなが怒っちゃうよ?
女将さんがいなくなったら…みんな悲しんじゃうんだからっ!
早く戻ってきてよねっ…私との約束破ったら許さないんだから!
もぅ…心配なんてかけたりっ…しないからっ
また来るね…』
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