799人が本棚に入れています
本棚に追加
ガシッ
1人の男は紗羅の腕を掴んで路地裏へと連れて行く。
『……はっ?……』
流石にヤバいと思った紗羅は抵抗をした。
『ちょっ!離せよっ―…ガフッ』
男が離してくれそうにもなかったから、紗羅は男の腕を噛んだ。
その瞬間男の力が緩み痛そうな顔をしていて、噛まれた腕を押さえていた。
紗羅は逃げようと走るが、濡れた着物は重く走りずらいため、仲間の浪士に捕まった。
「こっんのっ糞アマッ!大人しくしてりゃぁ優しくしてやったのによぅ」
「こりゃぁ…一度痛めねぇとわかんねぇみたいだなぁ?ハハッ」
バシッ
『―…っ…』
男は暴れる紗羅の上に馬乗りになり、頬を殴りつけた。
最初のコメントを投稿しよう!