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「へぇ…サラシなんて巻いてんのか、面倒くせぇな……」
紗羅はサラシを外されると思い目を瞑っていた。
「良い身体してんなぁ…ますます興奮してきたよ…それに」
クイッ
男は紗羅の顎を掴むと上にむかせた。
「綺麗な顔だな……俺たちはついてるぜ」
そう言いながら男は紗羅のサラシを外していく。
クソッ……
誰かっ―…助けて…
紗羅がそう思った時、風が吹いた。
「うわ゙ぁぁああ」
紗羅の上に乗っていた男はいつの間にか地に伏せていた。
その男からは大量の血が流れ出た。
紗羅は何が起こったのか分からなかった。
ただ、何者かが自分を助けてくれたということだけは、分かった。
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