4章

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「へぇ…サラシなんて巻いてんのか、面倒くせぇな……」 紗羅はサラシを外されると思い目を瞑っていた。 「良い身体してんなぁ…ますます興奮してきたよ…それに」 クイッ 男は紗羅の顎を掴むと上にむかせた。 「綺麗な顔だな……俺たちはついてるぜ」 そう言いながら男は紗羅のサラシを外していく。 クソッ…… 誰かっ―…助けて… 紗羅がそう思った時、風が吹いた。 「うわ゙ぁぁああ」 紗羅の上に乗っていた男はいつの間にか地に伏せていた。 その男からは大量の血が流れ出た。 紗羅は何が起こったのか分からなかった。 ただ、何者かが自分を助けてくれたということだけは、分かった。
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