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『あっ…ありがとう』
紗羅は斎藤の手を握り立ったが、逃げる際に足を捻らせたせいか、よろけてしまい、前に倒れる。
ガシッ
斎藤はよろけて倒れそうになった紗羅の身体を受け止めた。
『ごっごめんなさい』
「アンタは俺が怖くないのか?」
『へっ?』
いきなり変なことを聞く斎藤に驚き、変な返事がでてしまった。
いきなり……
この人はなんなの?
そう考えていると紗羅の頭の上から、声がした。
「普通女は人を斬った相手に怯えたりとか、怖がったりとか、失神したりとかするんだが……」
あぁ……つまり、私が怖がったりしてないことに驚いてるわけね(笑)
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