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以蔵にも確か言われたっけ……
はぁ…今頃以蔵は犯人を探してるんだよね……
早く園屋に戻らないと!
紗羅は斎藤から離れ、走ろうとするがやはり足を痛めてるため、無理だった。
「俺が送っていこう」
―…え?
紗羅が目を?にしていたらもう一度口を開いた。
「俺が家まで送っていく。おぶされ」
『……いえ…えっと家じゃなくて…お店なんですけど、1人で帰れるので…
それに、私濡れてますから、汚れますよ』
紗羅は遠回しに拒否するが斎藤も一歩もひかなかった。
「アンタはいいかもしれないが、一度助けた身だ。
歩けないやつをほったらかしにしていたら、また同じことが起こるやもしれん。
そうなっては、助けた意味もないだろう?
ここは黙って言うことを聞け」
『うっ…ごもっともです』
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