4章

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以蔵にも確か言われたっけ…… はぁ…今頃以蔵は犯人を探してるんだよね…… 早く園屋に戻らないと! 紗羅は斎藤から離れ、走ろうとするがやはり足を痛めてるため、無理だった。 「俺が送っていこう」 ―…え? 紗羅が目を?にしていたらもう一度口を開いた。 「俺が家まで送っていく。おぶされ」 『……いえ…えっと家じゃなくて…お店なんですけど、1人で帰れるので… それに、私濡れてますから、汚れますよ』 紗羅は遠回しに拒否するが斎藤も一歩もひかなかった。 「アンタはいいかもしれないが、一度助けた身だ。 歩けないやつをほったらかしにしていたら、また同じことが起こるやもしれん。 そうなっては、助けた意味もないだろう? ここは黙って言うことを聞け」 『うっ…ごもっともです』
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