4章

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「店の名を聞くのを忘れていた」 これって、教えろってことよね? 『えっと、園屋です』 「………」 ん?聞こえなかったのかな? これはもう一度言うべきなのだろうか…… 『遊女邸なんですけど、園屋ってお店です』 今度はハッキリと先程よりも大きい声でいった。 「二度言わなくとも、分かっている」 ………何よこいつー! 何か腹立つんですけどー! 私が一度言ったときに、ああとかうんとか分かったとかいえってーの!! 足がこれしゃぁ、あまり歩けないな… それに夜の情報収集も今夜は無理だな。 色んな事を考えているうちに園屋についちゃった… あまり中に入ってほしくないから、ここで降ろしてもらうか…
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