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『ここまでで大丈夫です』
「……わかった」
斎藤は一度顔をしかめたが紗羅を背中から降ろした。
「本当にここまでで『大丈夫です。ありがとうございました』
紗羅はここから先、園屋には入るなというように有無を言わせないオーラをだした。
斎藤は
「分かった」
と言って引き返した。
斎藤一か……油断大敵だよ。
園屋から血の匂いがしたのを見逃さなかったのだから。
今日あたり、新撰組の監視方の方が情報を集めるためにかぎ回るだろうな……
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