10章

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「あの男が紗羅の兄貴か? 想像してたより色男だったぜ」 『そんなのどうでもいいでしょ ねぇ、以蔵……私がもしさっし』 ゴツッ 何だか凄い痛そうな音が響いたわけであって…… 『いっ―…たぁー!何してくれてんのよ!』 痛そうな音は、以蔵が紗羅の頭を殴った音だった 「そんなこと…いうんじゃねぇ お前は死なねぇさ…いやっ、死んだらみんながお前を許さねぇぞ」 『そう、だね……死んだら怒られちゃうからね でもねこれは冗談なんかでも遊びでもない……私と季羅の殺し合い… ゙命゙をかけた戦いなの だからね、 私が死んでも仇をとろうなんて絶対にしないで そして手をださないで…… ……これはどちらかが死ぬまで続く戦いなのだから』 .
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