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つまらない国語の授業
それでも君は、ちゃんとノートをとっていた。
翔「‥‥‥‥‥」
博「鬼龍院、ちゃんと黒板を見なさい」
翔「あ、すみません…」
先生に注意され、みんなが俺を見て笑う中
君だけは、俺の方を向かずに 黒板を見ていた。
キーンコーンカーンコーン
博「次はテストだから、勉強してこいよ」
それだけ言うと、先生は教室から出ていった
豊「お前、先生に注意されてただろw」
俺の机の前に来た豊
豊「めずらしいな、お前が注意されるなんて……あ、」
喋っている途中に豊は、俺と同じ方向を見て声をあげた
豊「‥‥‥‥あいつの事、好きなの?」
翔「‥‥は?!なわけないじゃんいきなり何言ってんの?!///」
豊「俺に隠し事出来ると思ってんのか?w」
そぅ、小学校から友達やっているからなのか
豊にだけは嘘がつけない
まぁ、
嘘なんてつくもんじゃないんだけどね。
翔「好きじゃ、ないよ…」
ただ気になるだけ
ただ、視線が向いてしまうだけ ただ、目が話せないだけなんだ。
豊「‥‥‥確か、あいつって」
キーンコーンカーンコーン
豊の声を遮るように
授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。
樹「はい、席についてください」
次は社会か
ふと君の方を見ると、国語の時と同じように
真剣にノートと黒板に視線を移し変えていた。
それを見て俺は、少し心が 安らいだんだ。
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