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「邪魔するぜ」
突然扉が開いて、マース・ヒューズ中佐が入ってきた。
「お久しぶりです、ヒューズ中佐」
「どうしたんスか?」
「ロイはどうした?」
「逃げました」とホークアイが無表情のままで答える。
「俺が捜してあげようか?
いつもリザちゃんが捜しているんだろう?」
「いえ、中佐の手を煩わせる程ではありません。…ハヤテ号!」
部屋の隅っこで丸くなっていた仔犬が主人の下へと走って来る。
「いい?ハヤテ号。大佐を見つけたら連れて来て頂戴。
噛み付いても構わないから」
ハヤテ号はわん!と吠えてから、部屋を出て行った。
「大丈夫なのか?リザちゃん」
「ハヤテ号もいざという時は役立つんですよ」
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