失われる日常

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『はっ…はっ…はっ…』 あれから数時間が経ち、華紅夜は暗闇の中一人で走っていた。 だが、走っても走っても出口が見えず 引き返そうとしても、道がなくなり、引き返す事が出来なかった。 『きゃっ!?』 突如、つまずき華紅夜は転んでしまう。 一一ひっ、ははははははははははははははははははははは!一一 狂った笑い声が暗闇から聞こえて来る。 一一さぁ?いつまで俺から逃げられるかな?ひっヒヒヒヒヒヒヒヒ…!一一 『…誰なの、あなた誰なの!!』 一一ひっヒヒヒヒ!!、お前のその怯えた顔、最高だなァ~!!ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!一一 華紅夜は恐怖に怯え再び立ち上がり、走り始めた。 すると、ようやく光が先に見えた。 (やった…!) そう思った時だった。 グサ!! 『!?』 突如、華紅夜の胸の真ん中に長い刃物が突き刺さる。 『…つーかまーえた』 その声に振り向き顔を見ようとするが、視界がぼやけて顔がよく分からない。 『はァ~ッハッハッハッハ!!はーっハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!』 その後、華紅夜の視界は真っ黒になった。
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