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「……学校間違えたんだな」
ぼそりと暁は呟き校門の表札を確認しに行く
桜ヶ丘高等学校
間違いなく、そう書かれていた
「…間違いねーって暁…ここは俺達が通う高校だ」
ポン、と暁の肩に手を置き零麻が諭す
「いやあり得ん。ここは女子高だ。零麻、俺達はどうやら高校の名前を勘違いしちまってたようだ。家帰ってもっかい名前確認してくる」
そう言って暁は校門から出ようと零麻に背中を見せる
「………現実を素直に受け入れろ暁。繰り返し言うが、間違いなく、ここは、俺達が、通う高校だ」
語句と語句を強調しながら零麻が言う
「…………………」
諦めたのか暁は歩みを止め、立ち止まる
そして…
「…あり得ねーだろって!!完全にアウェーだろこれは!!何なんだよチクショーがぁぁぁ!!」
空に向かって叫んだ
……当たり前だが、最高に注目を浴びてしまった
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